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  ~レトロパソコンとは?~  
 

いきなりですが、レトロパソコンの定義というものは非常に難しいです。
一応2009年に中古情報機器協会(RITEA)がビンテージパソコンとしてNECの「PC-9800」シリーズ、アップルの初期製品と位置づけられる「Color Classic」「PowerBook」「Plus」「AppleII」シリーズ、シャープの「MZ」シリーズ、「X1」シリーズ、「X68000」シリーズをビンテージパソコンとして認定しました。一応それがレトロパソコンのベースとなるのは間違えはないです。が、 それではそのシリーズと同時期若しくはそれ以前に発売されたパソコン達はレトロパソコンでは無いのでしょうか?そんな事はないでしょう。
それではプレミア価格で取引されるパソコンと考えるのは?当方が所有するレトロパソコンすべてがプレミア価格で手に入れた物とは限りません。たま~にですが100円や200円といったゴミ同然の金額で購入(拾ってあげた?)場合も多数あります。
という事で当方が考えるレトロパソコンとは何かを簡単に説明します。
まず国産のコンピュータ(厳密には国産コンピュータの元祖)のTK-80が発売されたのは1976年です。TK-80の大ヒットにより他メーカーもTK-80を真似た商品を発売します。つまりワンボードマイコン(まだパソコンではない)ブームというものがあり、当時作られたマイコンは歴史的流れからレトロパソコンの仲間と認識してます。

以降1970年代後半から1980年前半にかけて日立のベーシックマスター・NECのPC-8001・シャープのMZ-80K・そして富士通のFM7など間違えなくパソコンといえる機種が発売され、この時代の機種達こそレトロパソコンの中核になります。

 一番判断が難しいのは1983年から出始めたファミリーコンピュータを初めとした第3世代と言われるゲーム機及びMSXなど一般ではゲーム機として大ヒットしたパソコン達だと思います。

 まず第3世代のゲーム機達。
大きく分けるとホビーパソコン寄りの機種とゲーム機特化した機種とがあります。(Wikipedia ゲーム機を参考)簡単に見分ける方法、それはキーボードが付いてるか(一体型含)付いてないかではないかと思います。やはりキーボードがあれば立派なパソコンでしょうし、付いてなければゲームとしての利用に限ってしまうでしょう。当然ファミリーベーシックみたいに別売りのキーボードを付ける事でパソコンになる機種も多いですが、それはオプション。そこで基準を引きたいと思います。その事からMSXはレトロパソコンと考えています。

それならば同世代に一斉を風靡したワープロはどうなるのか?
ワープロの正式名称はワードプロセッサー。言葉通りに理解すると言葉用のコンピューターといった所でしょうか。先ほどのゲーム機で基準にしたキーボードはもちろん付いている。パソコンと同じく(機種によってはパソコン以上に)文章を入力・出力する機能を持ち、簡単な表計算機能やゲーム機能を持つワープロも多く発売されました。正直ゲーム機よりもパソコンに近いと思います。

でもワープロはワープロ、パソコンはパソコンだったと思います。

当時の時代背景を考えるとワープロが出来る事もひとつのステータスであったことは事実ですが、パソコンが出来るかとは大きく違っていたと記憶しています。よってワープロはレトロパソコンではないと考えます。

 最後にどの時代までレトロパソコンになるか?
中古パソコンとレトロパソコンの境はどこか?というテーマです。まず参考までに先ほど取り上げたMSXの話ですが、最後の企画は1990年に発表されたMSXturboR。製造中止は1995年だそうですが中心は1980年代ということで間違えないかと思います。
1980年代に発売された代表的なパソコンをざっとあげます。
ベーシックマスターレベル3・FM-7・PC-9801・X68000そしてFM TOWNSの発売がぎりぎりの80年代で1989年。
歴史を代表する名機がずらりと並びます。当然シリーズを含めてすべてレトロパソコン。
となると最大のポイントは1990年代に入ってどこまでと考えるかになりそうです。

1つのラインとしてWindowsの存在を基準に出来ると思います。
そもそもパソコンユーザーにWindowsの名前が知れ渡り始めたのはWindows3.1だと思います。パソコンユーザーに限らず一般の方にも認識されたのがWin95から。よってWin95以降のパソコン、つまり1995年以降は中古パソコンとしてほぼ間違えないかと思います。

この時代のパソコンで問題になるのはPC-9801シリーズの上位互換機PC-9821シリーズをどう扱うかと思います。
1992年10月からまるでWin3.0の発売を待っていたかの様に発売された同シリーズ。そもそも21世紀に残すPCを作るというコンセプトでネーミングされた9821も21世紀直前の2000年5月発売のPC-9821Ra43を最後に発売を終了(*1)するとはなんという皮肉。PC-9801時代に作り上げたNEC帝国もWin3.1~Win95というOSの画期的革命を背景として押し寄せたDOS/V機の猛攻に成す素手無し。1997年に発売されたPC-98/NXに第一線を譲る形で完全孤立していった名機シリーズです。

独断と偏見の結論ですがPC-9821シリーズは現在発売されている、DOS/V系のPCとはまるで別の流れを歩んできたパソコンで既に発売を中止している事を考慮に入れればレトロパソコンとして取り扱えるかと思います。

(*1)販売は2003年9月まで

 
     
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